APECプロジェクト『投資自由化・円滑化のためのキャパシティ・ビルディング』ケアンズ会合 【2007/6/23-25】

APECプロジェクト『投資自由化・円滑化のためのキャパシティ・ビルディング』ケアンズ会合


概要


 APECは、1994年のボゴール宣言にて、域内での自由で開かれた貿易・投資を実現することを謳っている。その目標年次である2010年(途上国は2020年)が徐々に近づきつつあるが、貿易分野の自由化ではめざましい結果が見られている一方で、投資分野においてはまだ十分な取り組みがされていないのが現状である。2005年(韓国・釜山)と2006年(ハノイ)のAPEC首脳会議・閣僚会議では、投資分野におけるキャパシティ・ビルディングとベストプラクティスの共有の必要性が強く提唱された。
 これを受け、2007年よりIISTが当プロジェクトを開始することになった。プロジェクトの第1フェーズとして、キックオフ会合とIEG-HRD調整会合を開催し、同時期にAPECが主催する官民対話促進セミナーと投資専門家会合に参加する投資分野の専門家たちと意見交換を行い、プロジェクトの方向付けを行った。


日時:2007年6月23日~25日
場所:ケアンズ(オーストラリア)

プログラム:
6月23日
プロジェクト・キックオフ会合 (主催:IIST、APEC)

6月24日
APEC官民対話促進セミナー (主催:APEC、経済産業省、オーストラリア財務省、東京商工会議所)
投資専門家(IEG)-人材育成専門家(HRD)調整会合 (主催:IIST、APEC)

6月25日
第3回投資専門家会合(IEG3) (主催:APEC、投資専門家会合(IEG))


内容


 初日(6月23日)のキックオフ会合では、投資プロジェクトの活動内容と今後の方針についてAPECの人材育成専門家たちと議論を行った。APEC域内の実際の投資活動において企業が直面した課題とその対処過程をケースとして開発し、研修教材としてまとめることとした。また、翌日(6月24日)には、投資専門家グループ(IEG)のコア・メンバーと人材育成専門家の間で会合を主催し、本プロジェクト活動について意見交換を行った。最終日(6月25日)の第3回投資専門家会合(IEG3)では、各APEC加盟国代表のIEGメンバーに対して本プロジェクトの活動内容を説明し、本プロジェクトと投資ケース開発に対する各国からの協力を仰いだ。

 また、2日目(6月24日)に参加した「APEC官民対話促進セミナー」では、APEC域内の投資自由化・円滑化を目的とした官民対話イニシアチブの事例(日越共同イニシアチブ、日インドネシア官民合同投資フォーラム、米アセアン・ビジネス評議会、AFTA-CER評議会)についてプレゼンテーションが行われ、投資促進においては政策立案者がビジネス側の期待やニーズなどに耳を向け、両者が協力関係を構築することが重要であると論じられた。また、投資分野の人材に対するキャパシティ・ビルディングの重要性も強調された。

 3日間に渡った会合やセミナーを通し、APEC各地域からの人材育成および投資分野の専門家など、先進国・途上国を含めた多様な立場からの参加者と、終日、活発な議論を行った。それにより、より多様なステークホルダーの立場をプロジェクトの計画に含めることができた。

 特に、APEC代表の投資専門家であるIEGのメンバーと意見交換の機会を持ち、投資分野の人材育成はAPECにおいて重要な課題であるという認識を共有し、新たなネットワークによる協力体制の構築に貢献できたことも、重要な成果である。


プロジェクト・キックオフ会合 (6月23日)

プロジェクト・キックオフ会合 (6月23日)

APEC官民対話促進セミナー (6月24日)

APEC官民対話促進セミナー (6月24日)


IEG3会合 (6月25日)

IEG3会合 (6月25日)

IEG3にてIISTのAPEC投資プロジェクトを説明 (6月25日)

IEG3にてIISTのAPEC投資プロジェクトを説明 (6月25日)




担当:人材育成部