APECプロジェクト「投資自由化・円滑化のためのキャパシティ・ビルディング」 ペルー会合 【2008/5/19】

APECプロジェクト「投資自由化・円滑化のためのキャパシティ・ビルディング」 ペルー会合


概要


 APECは、1994年のボゴール宣言にて、域内での自由で開かれた貿易・投資を実現することを謳っている。その目標年次である2010年(途上国は2020年)が徐々に近づきつつあるが、貿易分野の自由化では目覚ましい結果が見られている一方で、投資分野においてはまだ十分な取り組みがされていないのが現状である。2005年(韓国・釜山)と2006年(ハノイ)のAPEC首脳会議・閣僚会議では、投資分野での自由化促進を加速させるため、投資分野におけるキャパシティ・ビルディングとベストプラクティスの共有が必要であると強く提唱された。

 これを受け、2007年よりIISTが当プロジェクトを開始することになった。初回の2007年6月に開催したキックオフ会合(ケアンズ)では、本プロジェクトの活動内容と今後の方針について検討し、APEC域内の実際の投資活動において企業が直面した課題とその対処過程をケースとして開発し、研修教材としてまとめることとした。今回は、2008年第2回APEC高級実務者会合(SOMⅡ)に関連する投資分野の会合・セミナーの実施時期に合わせ、ペルーにて会合を開いた。


1)ワークショップ
主催:IIST、APEC
共催:COMEXPERU - Sociedad de Comercio Exterior del Peru、パシフィコ大学
日時:2008年5月19日(月)
場所:リマ(Country Club Hotel Lima)


PDF (96KB) プログラム


2)APEC投資ガバナンスセミナー(2日目)
主催:APEC、ProInvesion
日時:2008年5月20日(火)
場所:リマ(Los Delfines Hotel)


3)第2回投資専門家グループ会合(IEG2)
主催:APEC、投資専門家グループ(IEG)
日時:2008年5月22日(木)~23日(金)
場所:アレキパ(TECSUP - Instituto Superior Tecnologico)


内容


 19日のワークショップでは、現地のビジネス・法曹界から20名ほどが参加する中、本プロジェクトでケースを開発中の専門家から5名が各自のケースについてまた、センター代表が参加できなった残り5つのケースで描かれている投資の課題について論じた他、ペルー側スピーカーからもペルーにおいて投資企業が経験する障壁について発表が行われた。その後、APEC各メンバー国に共通する投資自由化の課題やその解決策案について、現地参加者を交え、多角的な視点から活発な議論が行われた。

 APEC投資ガバナンスセミナー(2日目)では、プロジェクトの概要と経過報告の他、開発途中ケースの内容やワークショップ議論の結果を発表し、各メンバー国から出席している投資関連専門家たちに本プロジェクトを広く周知し、理解してもらうことができた。

 本プロジェクトは、開始当初から、APEC Trade and Investment Committeeのサブグループである投資専門家グループ(Investment Experts’ Group: IEG)と協力しながら進められている。今回は、アレキパでの第2回IEG会合(IEG2)に参加し、プロジェクトの経過報告を行うとともに、今年4月のAPEC人材育成作業部会(ボホール)で承認されたIIST新規提案のプロジェクトについても説明し、引き続きネットワークの枠を超えて協力を続けていくこととなった。
 ワークショップでは、スピーカーや現地参加者たちから、1日という短い時間ではあったが、非常に興味深いケースの内容と深い議論が展開されたことを高く評価する声が多く寄せられた。今回の多様なステークホルダーの立場から行われた議論の結果を用いて、ケースと政策提案のまとめが進められることとなる。また、今回APEC投資ガバナンスセミナーやIEG2など、APECの異なるグループが主催するイベントにて本プロジェクトを周知する機会が得られたことは、投資分野における人材育成の重要性に対する認識をネットワークの枠を超えて共有する意味でも非常に有益であった。


5月19日 ワークショップの様子

5月19日 ワークショップの様子

5月19日 ワークショップ参加者

5月19日 ワークショップ参加者


5月20日 APEC投資ガバナンスセミナー

5月20日 APEC投資ガバナンスセミナー

5月22日~23日 IEG2

5月22日~23日 IEG2




担当:人材育成部