平成22年度 (中国地域):タイ・インドでのエコカー輸出拠点進出へ向けた交流及び技術融合事業 ミッション派遣 【2010/11/7-17】

平成22年度(中国地域):中国地域:タイ・インドでのエコカー輸出拠点進出へ向けた交流及び技術融合事業 ミッション派遣


概要


 アジアをはじめ多くの新興国で小型車の生産・輸出が急速に伸びており、自動車周辺産業の技術・人材・企業の厚みも増している。エコカーの生産、日本への逆輸入の動きも出てきており、今後国内の産業集積地との競合激化も予想されている。こういった背景から、自動車部品サプライヤーの海外市場、特にアジアでのビジネス展開を推進するため、今回は中国地域の自動車関連産業、大学、自治体、産業支援機関で調査団を構成し、小型車の輸出拠点として成長が期待されるタイとインドで、エコカーの輸出拠点拡大の施策の状況、現地進出メーカー及び現地部品サプライヤーの動向、部品調達の実態、低コスト化対応、環境対応等について、調査を実施した。

日程:2010年11月7日(日)~11月17日(水)
主催:財団法人貿易研修センター、中国経済産業局


参加者


派遣専門家(下記3名/他参加者13名を加えて計16名で調査団を構成)

岩城 富士大
公益財団法人ひろしま産業振興機構
カーエレクトロニクス推進センター、センター長

保田 敏史
ダイキョーニシカワ㈱開発本部第3設計部、部長

立澤 昌男
元ビステオンアジアパシフィック研究所


主な訪問先等


【インド】

チェンナイ
・NSK-ABC ベアリングス社
・タタ コンサルタンシーサービシズ
・ヤザキ ワイヤリング テクノロジーズインディア
・ルノー日産アライアンス チェンナイ工場
プネ
・タタ モーターズ プネ工場
ニューデリー
・在インド 日本大使館
グルガオン
・マルチ スズキ グルガオン工場
・ジェイ バラットマルチ
・デンソー ハリヤナ グルガオン工場

【タイ】

バンコク
・タイ工業省 産業振興局
サムット・プラカーン
・自動車クラスター交流フォーラム
ラヨーン県
・オートアライアンス タイランド
・ダイキョーニシカワ タイランド

内容


 インドで自動車産業が多く集積している3都市、チェンナイ、デリー、プネ―を、タイではバンコク近郊のラヨーン県を中心に調査を実施した。インドでは日本精工NSK-ABC、TATA Consultancy Services (TCS)、矢崎ワイヤリング・テクノロジーズ、ルノー日産、TATAモーター、マルチスズキ、デンソーの各社を訪問し視察と意見交換を実施した。インド日本大使館の経済担当公使、JETRO関係者からも情報を得たほか、インド自動車部品工業会(ACMA)との交流会で現地サプライヤーとの交流/意見交換も実施した。タイでは、工業省産業振興局との意見交換会や、自動車クラスター交流フォーラムの開催を通じて、タイ政府及び自動車関連企業とエコカープロジェクトなどを含めた自動車を巡る事業環境、及びその現況について情報を得た。また、マツダとフォードの合弁会社であるオート アライアンス タイランド(ATT)社、ダイキョーニシカワ・タイランド社を訪問し、視察・意見交換を実施した。

 本調査では、派遣した技術専門家に加えて、産学官から個々に参加された団員からのインプットもあり、複合的な考察ができた。インドの自動車生産は、更なる国内需要の伸びと、輸出向け生産拠点としての成長が見込める一方、ビジネスの拡大には現地のニーズにあった商品のタイムリーな開発の重要性が指摘された。また、タイでは政府が環境配慮型の小型自動車の輸出拠点化をめざしており、エコカーや次世代自動車の生産にとどまらず、その部品生産へのインセンティブも新設しており、日本企業が今後、海外事業展開を検討する際には重要な要素になると思われる。部品サプライヤーがインド・タイに進出するにあたっては、トヨタグループが行っているような、進出先での人事・総務に関する業務支援を、進出企業共同で補完しあう仕組み・体制の整備や、海外進出に向けた人材育成などの必要性が議論された。本調査結果は、中国経済産業局が主催する産学官連携の検討会で報告され、地域の戦略構築に向けて有益な現地情報を提供するものとなった。


タタ モーターズ プネ工場訪問

タタ モーターズ プネ工場訪問

マルチ スズキ グルガオン工場訪問

マルチ スズキ グルガオン工場訪問


タイ工業省 産業振興局訪問

タイ工業省 産業振興局訪問

タイ自動車クラスター交流フォーラム

タイ自動車クラスター交流フォーラム




担当:国際交流部