平成24年度 四国の食品産業のグローバル展開とアジア・メコン諸国との相互発展モデルに関する調査事業(ベトナム)【2012/10/14-21】

平成24年度 四国の食品産業のグローバル展開とアジア・メコン諸国との相互発展モデルに関する調査事業(ベトナム)


概要


 香川大学農学部および同大学の「日本の食の安全」留学生特別プログラムに参加する食品関連企業と共に、ベトナムにおいて食品市場調査や食品関連企業訪問、政府関連機関訪問を実施し、四国の企業が同国に進出する際の課題を抽出した。その上で、企業が同国に進出する際の問題点や課題について、政府関係機関に対し、理解と支援を要請した。また、「日本の食の安全」に対する理解を促進するため、ハノイ工科大学、カントー大学の2校でセミナーを開催した。


日程:2012年10月14日~21日
主催:香川大学、四国経済産業局、一般財団法人貿易研修センター


主なミッション団メンバー


香川大学大学院農学研究科「日本の食の安全」留学生特別コース
田村 啓敏 教授、川村 理 教授、片山 章 客員教授
他、企業参加者6名含む 全13名

主な訪問先


ベトナム商工省、ハノイ工科大学、カントー大学、ベトナム商工会議所カントー支部、食品関連企業 他

内容


 ハノイ、ホーチミン、カントーの3都市で、政府関連機関、食品企業、大学などを訪問し、意見交換、市場調査、セミナーの開催などを行った。2007年のベトナムのWTO加盟以降日系企業の進出が相次ぐ中、日本有数の食品企業集積地である四国の中にもベトナムへの進出を検討する企業が数多く存在する。ベトナムにおける生産現場や市場を調査し、食品関連企業が今後新たに進出する際の問題点や課題を抽出することが目的であった。企業訪問や市場調査を通じて、ベトナムにおける食の安全に対する意識の高まりと、都市部の若い世代を中心にスーパーマーケットの利用など近代的な消費形態が浸透しつつあり、市場環境も大きく変化している様子が確認できた。一方で、全国規模の卸売業者の不在、物流など、日本の食品関連企業が進出する際の課題がないわけではないが、2014年をめどに外食産業の規制撤廃が見込まれ、日系の小売り企業の進出も始まっていることから、食品関連企業にとってもベトナムにおける一層の需要拡大が予想される。

 また、「日本の食の安全」に関するセミナーには、ハノイ工科大学では約40名、カントー大学では約60名の学生が参加した。香川大学の教授陣が「日本の食の安全に対する意識と規制」および「日本の食品産業における食の安全の実践的アプローチ: フードディフェンス」について講義を行い、日本における食の安全の基準について理解を促すとともに、学生に対して食の嗜好に関するアンケート調査を実施した。企業参加者もそれぞれ自社の紹介を行った。企業の海外進出においては、日本の企業文化を理解した現地人材の活用が鍵となるため、こうした機会がベトナムの優秀な人材を日本に惹きつける契機となることが期待される。


ベトナム商工省 訪問風景

ベトナム商工省 訪問風景

カントー大学におけるセミナー風景

カントー大学におけるセミナー風景




担当:国際交流部