ケースメソッド導入セミナー~ケースメソッドの舞台裏を学ぶ・指導編~【2014/1/23】

ケースメソッド導入セミナー~ケースメソッドの舞台裏を学ぶ・指導編~


概要


 日本ケースセンターは、全3回に渡り、ケースメソッドの仕組みや効果について理解を深め、ケースを研修や授業に効果的に導入し、活用する方法を学習することを目的とする「ケースメソッド導入セミナー」を開催。第2回は、「ケース授業の指導法」に焦点を当て、研修や授業においてケースリードを効果的に行う方法や、ケース討議のバリエーションなどについて学習した。

日程:2014年1月23日(金)

場所:ラーニングスクエア新橋

講師:国際大学大学院 国際経営学研究科 特別招聘教授 横瀬 勉


内容


 ケースメソッドは、討議を通じた実践能力の向上という学習効果が注目され、企業の人材研修や大学・ビジネススクールの講義など、様々な教育の場で活用される機会が増えている。本セミナーは、「ケースを使用した研修企画」、「ケース授業の指導法」、「教材としてのケース」という3つの視点からケースメソッドの仕組みや効果について理解を深め、ケースを研修や授業に効果的に導入し、活用する方法を学習することを目指している。

 第2回目の指導編では、ディスカッション・リードにおけるポイントや留意点、期待する学習効果にあわせたケースの扱い方、効果的な授業の設計方法などについて学習。企業や教育機関から23名がセミナーに参加し、ロールプレイを導入したケース討議を体験した。

 討議に使用したケースは、「コロニアル・フード・サービス・カンパニー」と2つの関連ケース。米国各地に飲食料品を提供している同社(CFS)における、ある地区マネージャー(カービー氏)とその上司(クランストン氏)の業績評価面談について書かれている。CFSのビジネスの内容と業績評価制度の特徴、カービー氏の性格や仕事ぶり、クランストン氏のカービー氏に対する評価などを分析して、実際の業績評価の場面を想定した討議をすることができるケースである。

 グループディスカッションでは、各グループにおいて、評価者(クランストン氏)、被評価者(カービー氏)を指名してロールプレイを実施。カービー氏は昇進を望んでいるが、クランストン氏は昇進を見送るつもりという設定がなされ、参加者はそれぞれ両者になりきって話し合い、意見のすれ違いから何を感じたか考えた。また、オブザーバーは、評価者の態度や質問、被評価者の意見などを観察し、業績評価面談における重要事項や留意点について分析した。クラスディスカッションでは、CFSの業績評価の問題点や、カービー氏の強みと改善点などについて意見を交換。討議の結果、業績面談には、処遇や評価を伝えることのほか、部下を指導するカウンセルの役割があり、その目的に添ったアプローチが必要であることを学んだ。また、組織にとって必要な能力や、求められる業績について理解してもらうため、被評価者に組織のミッションや目標をしっかり伝える「戦略と業績評価」の位置づけについて説明があった。

 最後に、実際にケースを教える際の具体的なポイントについてまとめた。例えば、ラーニングポイントの設定やティーチングプランの作成などケースリードの準備方法、ケースリードにおける留意点、ケース討議のパターンなど、講師のこれまでの豊富な経験に基づき説明された。今回は、業績面談の経験がない方からも、ロールプレイを体験することで、業績評価に関する気づきや学びを多く得ることができたとの評価をいただいた。参加者は、本セミナーを通じて、ケース討議のバリエーションや、ケースリードのポイントについてより理解を深めることができた。

 最終回となる第3回目は、「教材としてのケース」に焦点を当て、優良ケースのもつ内容の深みや、議論のバリエーション、テーマやタイプ別のケースの選び方などについて学んでいく。


セミナーの風景

セミナーの風景

ディスカッションをリードする横瀬講師

ディスカッションをリードする横瀬講師




担当:人材育成部