第37回APEC 人材養成作業部会(HRDWG)及び第16回キャパシティー・ビルディング・ネットワーク(CBN)会合(フィリピン・ボラカイ島) 【2015/5/14-17】

第37回APEC 人材養成作業部会(HRDWG)及び第16回キャパシティー・ビルディング・ネットワーク(CBN)会合(フィリピン・ボラカイ島)


概要


 2015年のAPECは、フィリピンがホストエコノミーとして、5月10日~24日までの日程で、第2回高級実務者会合(SOM2)及び関連会合、及び、貿易担当大臣会合(MRT)をボラカイ島で開催した。IISTは、その関連会合の中の一つ、第37回人材養成作業部会(HRDWG)およびその傘下の、能力構築/キャパシティービルディングネットワーク(CBN)小部会の日本代表機関として同会合に参加し、昨年度から実施していたプロジェクト、「海外投資促進のための経営人材育成に関するプロジェクト」の完了報告を行った。

日程


・2015年5月14日 人材養成作業部会(HRDWG - Plenary Opening Session)

・5月15日 CBN小部会

・5月16日 CBN-LSPN(労働社会保護小部会)合同会合

・5月17日 人材養成作業部会(HRDWG - Plenary Closing Session)

PDF (274KB) 詳細スケジュール(英語)

内容


 2015年APECは、「Building inclusive economies, building a better world/包摂的な経済の構築、より良い世界を目指して」 をテーマに掲げ、「地域経済統合アジェンダの推進」、「中小企業の地域・世界市場への参画の促進」、「人材開発への投資、持続可能かつ強靭な地域社会の構築」、「経済・技術協力の強化」 などが、2015年の目標として掲げられている。その目標の下、第37回人材養成作業部会(HRDWG)では、教育、スキル開発、労働市場の情報共有、技術供与、才能と管理能力の育成、労働者の利益の保護と啓蒙等の分野のプロジェクト活動の重要性が確認された。

 冒頭、HRDWG議長(LS)より人材養成作業部会の活動は、APEC連結性ブループリントや、第6回人材養成担当大臣会合の共同声明、ならびに、2015-2018アクションプランとも整合性がとれているとした上で、3つの小部会が共通の目標を見据えつつ、一層の連携と、作業部会の横断的な協力を模索する重要性についても強調された。

 第16回CBN会合には、日本をはじめ、豪州、ブルネイ、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、チャイニーズ台北、タイ、ヴェトナムの13カ国・地域が参加。前回に引き続き、チャイニーズ台北がコーディネーターを務めた。共同議長を務める開催国フィリピンからは、冒頭で、5月6-7日にパプアニューギニアで開催された人材能力構築ハイレベル政策対話(HLPD on HCB)の宣言を踏まえた活動の重要性が述べられた。続いて、チャイニーズ台北の副議長より、2014年のCBNのプロジェクト活動を振り返り、いずれも作業部会の3つの重点目標((1)21世紀に対応した技術や知識の構築、(2)グローバル・エコノミーへのHRDの統合、(3)グローバライゼーションの社会的課題への取り組み)に沿った活動であったことが紹介された。また、3つの小部会で構成される人材養成作業部会の全採択プロジェクトの約半数がCBN小部会の案件であったこともあわせて紹介された。続いて、各エコノミーから優先重点項目に沿って、今後計画しているプロジェクトの発表や、完了したプロジェクトの報告等が行われ、日本からは、2014年度にAPEC予算の支援を得て採択されたプロジェクト「海外投資成功のための戦略的人材マネジメント」の活動・成果を報告し、プロジェクトに参加した各エコノミーの専門家らが開発したケースをまとめた報告書を配付した。
 本報告書の重要性は、5月7日のパプアニューギニアでの人材能力構築ハイレベル政策対話(HLPD on HCB)の共同声明の中でも言及されており、一定の評価を得た。

 翌日の労働社会保護(LSPN)小部会とCBNの合同会合では、計17の国・地域が参加して開催された。本会合では2014年のAPEC人材養成大臣会合の宣言文にも盛り込まれたAPEC域内における労働移動の促進やその課題、社会的な保護措置等について議論された。
 最終日、作業部会の全体会合では、各小部会のコーディネーターが各部会の活動を総括し、年間活動計画2015、戦略計画、TORの修正合意に向けての作業が確認された。2016年度のAPEC会合はペルーが開催国に決定しているが、第6回APEC教育大臣会合に開催地については、ロシアとペルーが受入表明をしており、今後調整を経て決定されることとなった。


第37回HRDWG

第37回HRDWG

第16回CBN会合

第16回CBN会合




担当:人材育成部