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配信日:2008年6月16日

第四の価値軸の提案
〜感性価値創造イニシアティブ〜

経済産業省 デザイン・人間生活システム政策室


第四の価値軸=「感性価値」。我が国が引き続き、暮らしぶりを向上させ、活力のある発展を遂げるために、従来のものづくりの価値軸(性能、信頼性、価格)に加え、“感性”という新たな着眼点から提案した「感性価値創造イニシアティブ」について紹介する。

 現在日本は、国内においては人口減少に伴う量的需要減に直面するとともに、グローバルな社会での産業競争の激化など構造変化に直面しています。このような中、競争力を維持・向上させていくために不可欠な差別化やイノベーションの要素を考える上で、改めて「『いい商品、いいサービス』とは何か」という基本的な問いに立ち帰って検討しました。
 そうしてみると、「いい商品、いいサービス」に対して消費者が満足して払う「対価=価値」を体現したものには、「高機能」、「高信頼性」、「価格」といった従来型の価値を超えた「何か」が存在していることに気づかされます。それを感性による価値創造、第4の価値軸として『感性価値』と表現します。(図1)

 我々は「感性」自身の内容や、良し悪しを決めようとしているのではありません。また、「いい商品、いいサービス」とは必ずしも価格の高い商品、高いサービスというわけではないと考えてます。
 感性の働きを意識した上で、作り手の感性に由来するこだわりやスピリットが、「もの」や「サービス」に息づき、語り始めるとき、つまりは「もの語り」として、消費者の感性に訴え「共感」を得たとき、それは経済価値を生み出します。逆に作り手がどんなに良いものであると信じても、消費者に共感されないものは、価値実現に至りません。価値の実現には、作り手と使い手がお互いに響き合い共同で作り上げる「共創」が重要です。
 感性が経済価値を持つものとして可視化され、消費者(=生活者)に共感されたもの、それが『感性価値』だと考えます。(図2)

 社会経済が成熟化するとともに、国際競争が一層の激しさを増す中で、従来からの高機能・高品質を基礎としながらも、感性価値の高い製品・サービスの開発・提供を進め、生活者の感性に訴え、他との差別化を図っていくことが重要です。
 この取組が日本の産業競争力の強化とともに、生活者の感性により選ばれる製品は、その生活者の暮らしを彩り、一層心を豊かにするものと期待しております。

 経済産業省では昨年5月22日に検討結果を取りまとめた報告書「感性価値創造イニシアティブ」を発表し、また2010年度までを「感性価値創造イヤー」と定め、感性価値創造の実現に向けた施策を重点的に行います。具体的な取組の1つとしては、日本国内及び海外において、感性に訴えかける日本の優れた製品・サービスを紹介する「感性価値創造フェア」を、今年度は12月にパリ、1月に東京で開催します。

 なお、詳細は以下のURLを参照して下さい。
日本語版
http://www.meti.go.jp/press/20070522001/20070522001.html
英語版
http://www.meti.go.jp/english/information/downloadfiles/PressRelease/080620KANSEI.pdf


転載を希望する場合はworldforum@iist.or.jpまでご連絡ください。

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