ウズベキスタン:マブリャノフ氏 国家地質・地下資源委員会議長 招聘 【2007/03/02-07】

ウズベキスタン:マブリャノフ氏
国家地質・地下資源委員会議長 招聘


概要


 ウズベキスタン共和国は、豊富な天然資源を有し、安定した経済発展を継続しており、エネルギー資源をほぼ全量外国に依存している日本にとっては、石油天然ガスなどのエネルギー資源、並びにウランなどの地下資源開発分野で潜在的協力の可能性が大きい。経済産業省は、2006年11月、ウズベキスタンの首都タシケントにて「日本ウズベキスタンビジネスフォーラム」を開催、同フォーラムでは、ウズベキスタン側から同国とのビジネスの可能性について説明があり、また、今後の更なる情報交換の必要性が確認された。同フォーラムを受けて、今般、日・ウズベキスタン間における更なる経済交流の促進のために、国家地質・地下資源委員会の議長を招聘し、公開討論会の開催や日本側関係者との意見交換を実施した。

日時:2007年3月2日(金)~7日(水)
主催:財団法人貿易研修センター、経済産業省、社団法人ロシアNIS貿易会


被招聘者


ウズベキスタン:マブリャノフ氏
国家地質・地下資源委員会議長


内容


 本事業は、日本人専門家との公開討論会やセミナー、日本側要人への表敬、関係機関訪問で構成された。

 本事業のメインである3月2日の公開討論会では、ウズベキスタン側より、同国の投資環境、鉱物資源の探鉱・開発分野の現状、日本との鉱物資源協力の可能性についてプレゼンテーションが行われた。現在、ウズベキスタンでは、貴金属、レアメタル、燃料、天然資源等、3000の資源埋蔵地が発見されており、そのうち1100箇所で既に開発が行われているが、稼働率は30~40%に留まっており、日本の技術協力を是非必要としていることを強調。特にウランの11箇所の地質炭鉱作業について、日本との共同プロジェクトを実施したいとプロポーズし、積極的に日本との技術提携を要望した。

 また、経済概況の説明として、安定した経済成長率(過去3年間平均7.3%)、厳しい通貨政策導入によって低いインフレ率を維持していること(過去4年間平均5.5%)、また、貿易黒字のうち、付加価値製品の割合が60%を占めていること等、良好な経済状況を説明。外国投資環境も改善されており、地下資源法等、国内の外資導入のために必要な法基盤の整備、国内13000キロに張り巡らされているパイプラインなどの輸送設備について説明、200ドル億の外国投資を受け入れている旨が述べられ、外国投資を受け入れる環境は既に整っていることを強調した。

 日本側は、ウズベキスタン側の貴重な情報を熱心に聞き入り、今後の投資可能性に大きな関心を示した。一方、「法の整備が確立されていても、運営面がしっかりしていないと、参入は難しい。」「公的な資金援助がないと共同プロジェクトは難しい。」「最初からJoint Ventureを実施するのは難しいので、貿易から開始するべきだ。」「既に開発が進んでいる炭鉱ならば、技術協力の可能性はあるが、炭鉱採掘から協力するのは難しい。」との現実的な意見も提示され、ウズベキスタン側にも大いに参考となった。

 このほか、経済産業大臣、内閣総理大臣補佐官等と直接対話を行い、両国の経済交流の発展の必要性を確認。また、AIST及びJOGMECを訪問し、日本側技術者と専門的な意見交換を実施したほか、日本側の炭鉱開発・地質研究における最新の設備を見学した。


 近年、鉱物資源協力分野における日本とウズベキスタンの技術協力は停滞気味であり、その原因は、同国の情報不足、石油等の資源において恒常的に輸出が可能であるかという疑問、輸送上の制約等を日本側が懸念していたためであるが、今回の公開討論会を通じて、双方活発な意見交換が実施され、これら疑問の一部が払拭された。日本側からは、利害関係が対立しやすい鉱物資源開発においては、資源を生産する者、資源を購入・販売する者、資源を消費する者の間に互恵的かつ安定的な関係が不可欠であるため、常設の委員会を設置し、問題解決の場とするという積極的な提言がなされ、ウズベキスタン側もこれを歓迎した。

 また、JOGMEC等の機関訪問では、日本側技術者との間で活発な情報交換が実施された。特に、JOGMEC・TRCでは、日本の最新技術に熱心に耳を傾けており、油田に二酸化炭素を注入し産油量を高める技術や、油層・ガス層を地震、地質、緯度等のデータより正確に分析する技術、また、油層・ガス層を三次元に映し出す装置に大きな興味を示し、その場で技術提携を希望する旨が述べられた。

 本事業を通じて、両国間の産官学が一体となり、日本・ウズベキスタン経済交流が更に発展することが期待される。


マブリャノフ 国家地質・地下資源委員会議長

マブリャノフ 国家地質・地下資源委員会議長

JOGMEC TRCで最新の技術を見学する参加者

JOGMEC TRCで最新の技術を見学する参加者


公開討論会(3/6)パネリスト全員での記念撮影

公開討論会(3/6)パネリスト全員での記念撮影




担当:国際交流部