第30回APEC人材養成作業部会(HRD-WG)及び第9回キャパシティー・ビルディング・ネットワーク(CBN)会合(ボホール) 【2008/04/14-18】

第30回APEC人材養成作業部会(HRD-WG)及び第9回キャパシティー・ビルディング・ネットワーク(CBN)会合(ボホール)


概要


 IISTはAPEC設立当初から、APEC域内の人材育成の共通課題を討議し、共同事業を推進する目的で毎年開催される、人材養成作業部会(HRDWG)及びキャパシティー・ビルディング・ネットワーク(CBN)会合に、日本の代表機関として参加している。本会合は、今後のHRDWGの活動方針を議論するとともに、既存プロジェクトの実施状況の報告および新規プロジェクトの審査を行なう目的で開催された。

日程:2008年4月14日(月)~18日(金)
 ・リード・シェパード(作業部会議長)との事前会合
 ・第30回APEC人材養成作業部会本会合
 ・第9回キャパシティ・ビルディング・ネットワーク会合
場所:ボホール(フィリピン)
主催:アジア太平洋経済協力(APEC)、フィリピン
参加者:APECの下記16地域より ~オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、ペルー、フィリピン、シンガポール、チャイニーズタイペイ、タイ、アメリカ


内容


 HRDWG本会合で、リード・シェパードは、2010年はAPECの貿易投資自由化の区切りの年であり、更に2020年に向けて新たな人材育成のニーズに対応するべくHRDWGの長期戦略を考える必要があると強調し、今後のビジョンとして、HRD活動における優先順位設定およびナレッジ・マネジメントのための枠組みを作り上げることを提唱した。これは、現在まで各エコノミーにおいて様々なフレームワークやメソッドを用いて活動が行われてきたが、今後HRDWGとして合意された全体の共通フレームワーク構築を目指すものである。その一環として、ネットワークを超えた協力関係の構築、およびITを活用してオンラインでHRDWGの成果物が網羅的に検索・ダウンロードできる仕組み作りが提案された。

 CBN会合では、各プロジェクト実施主体の代表者から進捗と完了報告が行われた。センターからは、『APEC地域における新たな調達戦略―サプライチェーンにおけるCSR―』の完了報告、および『投資自由化・円滑化のためのキャパシティ・ビルディング』と『新興企業のIPR戦略―グローバル・サプライ・チェーンへの参入に向けて―』の中間報告を行った。また、新規プロジェクトの一つとして、センターから『持続可能な人材開発への戦略的アプローチ―APEC地域経済統合に備えて―』を提案し、CBN参加者全員の賛同で承認された。

 また、HRDWGの初の試みとして、労働・社会保護ネットワーク(LSPN)とCBNがジョイントでCSRについて議論する会合を開催し、IISTが実施したサプライチェーンにおけるCSRのプロジェクトについて発表した。

 IISTがCNB会合にて日本の代表機関として提案した新規プロジェクトは、最終日のHRDWG本会合で合計10カ国からの賛同を得て承認された。本新規プロジェクトは、APEC内外にて蓄積されてきた人材育成関連プロジェクトやリサーチの成果を、戦略的な人材育成プログラムとしてまとめ、共有しようとするもので、2009年度より実施されることとなった。また、今回、IISTが完了報告をしたサプライチェーンCSRプロジェクトについて、各エコノミーの企業のケースをまとめた報告書を提出したところ、各エコノミーから非常に高い評価を得た。


HRDWG本会合

HRDWG本会合

HRDWGのテーマ

HRDWGのテーマ


CBN会合

CBN会合

本会合でIISTの新規プロジェクトを説明

本会合でIISTの新規プロジェクトを説明




担当:人材育成部