APECプロジェクト「投資自由化・円滑化のためのキャパシティ・ビルディング」東京ワークショップ 【2008/10/22】

APECプロジェクト「投資自由化・円滑化のためのキャパシティ・ビルディング」東京ワークショップ


概要


 APECは、1994年のボゴール宣言で、域内での自由で開かれた貿易・投資を実現することを謳っている。その目標年次である2010年(途上国は2020年)が徐々に近づきつつあるが、貿易分野の自由化では目覚ましい結果が見られている一方で、投資分野においてはまだ十分な取り組みがされていないのが現状である。そのため、2005年(韓国・釜山)と2006年(ハノイ)のAPEC首脳会議・閣僚会議では、投資分野での自由化促進を加速させるよう、投資分野におけるキャパシティ・ビルディングとベストプラクティスの共有が必要であると強く提唱された。
 これを受け、2007年よりIISTが当プロジェクトを開始することになった。初回の2007年6月に開催したケアンズ会合では、本プロジェクトの活動内容と方針について検討し、2007年8月より専門家によるケース開発を進めた。2008年5月のペルー会合では、開発されたケースを使ったパイロットセミナーを実施した。今回は、プロジェクトの最終会合として、投資の専門家を東京に招いて、開発されたケースから導き出される投資自由化に必要なAPEC域内の人材育成について議論を行った。


主催:APEC、(財)貿易研修センター
日時:2008年10月22日(水) 10:00-17:00
場所:東京(ホテルニューオータニ)


内容


 午前中のプログラムでは、本プロジェクトでケースを開発した投資専門家たちとともに、11のケースから導き出される共通の投資課題や、その中でAPECが今後より積極的に取り組むべき分野のまとめを行った。特に、「成功する海外投資」を実現するには、投資企業が投資先のコミュニティーに受け入れられる環境を、ホスト国と投資企業がそれぞれに、そして協力して作り出さなければならないという論点を中心に、活発な議論が行われた。

 午後には、11の投資ケースそれぞれから、今後の人材育成の強化が必要とされる事項をステークホールダーと投資プロセス別に抽出した。今回のワークショップの議論の内容は今後最終的にまとめられ、11のケースとともに2008年末に出版される予定である。

 集中した活発な議論の中で、APEC域内の投資自由化促進のために必要な人材育成について、様々な視点からの意見が出た。今回のワークショップで議論を行ったことにより、APECへの提案の内容をさらに深めることができ、大変有意義であった。参加した投資関連や人材育成の専門家たちからは、ワークショップ後、プロジェクトで開発されたケースを、今後自分たちの教育の現場でもぜひ利用したいという意見が多数寄せられ、高い評価を受けた。


ワークショップ

ワークショップ

参加者

参加者




担当:人材育成部