平成21年度(九州地域):環境セミナー ミッション派遣 in 大連 (中国)【2010/01/20】

平成21年度(九州地域):環境セミナー ミッション派遣 in 大連 (中国)


概要


 九州では従来、「九州・中国産業技術協議会」や「環黄海経済・技術交流会議」の定期的な開催を通じて、中国との経済交流の深化・拡大に努める一方、九州地域の環境産業支援のため、関係機関と連携してその海外展開にも積極的に取り組んでおり、特に大連市との間では、九州地域環境・リサイクル交流プラザ(K-RIP)によるミッション派遣をはじめとする協力事業を実施してきた。
 こうした中で、九州は近代産業の発展に伴い発生した産業公害を克服した経験(歴史)を有するとともに、この過程で培われた環境産業(技術)が集積しており、現在同様の環境問題に直面する中国からその知識や経験に期待が寄せられているところである。
 また、九州の中堅・中小企業においても、これまでの交流や協力からビジネスベースでの経済交流へと深化していく絶好の機会と捉えている状況であった。
 しかしながら、環境産業は法律や制度に基づいて具体的な事業展開が図られるという性質から、特に行政との関連の深い産業分野であり、中国行政機関の積極的な関与が不可欠となっている。
 そこで、環境分野における九州と中国との経済交流を推進していくための方策を検討するセミナーを大連市で開催し、日本からは官民70数名、中国からも環境政策を担う環境保護部、地方政府等からハイレベルの参加を得て、九州と中国のさらなる交流の深化・拡大を図った。


日程:2010年1月20日(水)
主催:九州経済産業局、(財)貿易研修センター、(財)九州地域産業活性化センター、九州経済国際化推進機構、(社)九州経済連合会、北九州市、大連市、大連市環境保護産業協会
後援:在瀋陽日本国総領事館、日本貿易振興機構(ジェトロ)大連事務所、ジェトロ福岡貿易情報センター、(財)日中経済協会
場所:中国・大連市

参加者


日本側:
九州経済産業局、貿易研修センター他セミナー関係者、K-RIPミッション団(環境関係企業)、日本領事館、ジェトロ大連など約80名

中国側:
中国政府環境保護部、大連市環境保護局、大連市対外貿易経済合作局、大連市環境保護産業協会、同傘下環境関連企業、学生など約220名


内容


・「北九州市の環境政策」
 北九州市 環境局長 久鍋 和徳

 環境保護・リサイクル社会の実現のために、必要なコスト負担の仕組み作りと企業・住民の理解を得るための取組などについて報告するとともに、低炭素社会のモデル都市づくりの先進的な事例等、低炭素社会実現に向けての取組について紹介。

・「中国の環境保護規制とその運用について」
 中国国家環境保護部 処長 王 開宇

 「規制産業」である環境産業の育成・振興には、行政側による法規制の整備と、運用の徹底が不可欠であることから、企業の中国ビジネスに大きな影響を及ぼす中国における環境規制やその遵守・透明性の現状及び今後の方針について、中国中央政府から報告。

・「大連市の環境分野における取組について」
 中国大連市環境保護局長 董 偉

 地方での、国家レベルの法律の運用状況や環境プロジェクトの策定の仕組み、環境政策の重点分野等について、中国における環境先進都市である大連市における最新の取組及び日本企業の大連市での環境ビジネス参入の可能性について報告。

・「環境ビジネスのアジア展開を目指すK-RIP」
 K-RIP(九州地域環境・リサイクル産業交流プラザ) 会長 麻生 泰

 九州から、K-RIP(九州地域環境・リサイクル交流プラザ)と大連市との交流の成果について報告するとともに、ビジネスベースでの環境協力に必要不可欠な要件などについて提示。

・「大連市環境保護発展の概要」
 大連市環境保護産業協会 会長 董 金慶

 大連環境関連産業界の状況を紹介するとともに、中国の環境関連企業の現状や環境ニーズ、協力事業を円滑に進めるための支援・制度についての報告や、さらなる協働へ向けた方策について提示。

 本セミナーは、環境分野における九州の経験と中国側行政部局の取組みについて相互認識を深めることに貢献し、環境産業交流のポテンシャルやニーズが討議されたことから、九州と大連という地域間の交流でありながら、日本と中国の最も先進的な取組みとして高い関心が寄せられ、300席の会場が満席となった。


セミナー会場

セミナー会場

K-RIP・麻生会長による講演

K-RIP・麻生会長による講演




担当:国際交流部