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「3・11」地震に対する中国の見舞いと援助提供 | 中華人民共和国大使館 二等書記官 崔 成【配信日:2011/10/31 No.0200-0815】

配信日:2011年10月31日

「3・11」地震に対する中国の見舞いと援助提供

中華人民共和国大使館
二等書記官
崔 成

 3月11日、日本でマグニチュード9・0の巨大地震が発生し、津波が引き起こされ、多数の死傷者と大きな被害がでた。中国はこれに強い関心と同情を示した。中国の胡錦涛国家主席は明仁天皇に電報を送るとともに、日本大使館に赴いて地震の犠牲者に弔意を表した。呉邦国全人代委員長は横路孝弘衆議院議長、西岡武夫参議院議長に電報を送り、また温家宝首相は菅直人首相に電報を送って、日本の震災に心からのお見舞いを述べ、犠牲者に深い哀悼の意を表し、日本人民が一日も早く困難を克服して古里を再建できるよう祈るとともに、中国政府と人民は日本に必要な援助を行う用意があると述べた。温家宝首相はさらに、今年の「両会」(全人代、政協会議を指す)終了後の記者会見で、日本人民への見舞いの気持ちを表した。
 中日両国は近隣国であり、異なる時期に重大な自然災害に見舞われた。両国政府と人民が災害に見舞われた際、互いに見舞いを述べ、援助の手を差し伸べたことは、二つの隣国間の助け合いの精神の現れである。中国側は今回の日本の巨大地震をわがことのように考え、中国からの援助物資が高い能率で順調に被災者の手元に届くよう希望している。中国は今回の巨大地震をわがことのように考えており、政府と社会の各界がさまざまな方法で日本に援助を提供し、被災地の人民ができるだけ早く古里を再建するのを助けた。
 中国政府は3月12日、3000万元(1元=約13円)相当の人道救援物資を送ると発表するとともに、16日に日本側の要請に従って、1億5000万元に上るガソリン1万トンとディーゼル油1万㌧の緊急無償援助を追加した。中国政府の最初の援助物資は既に3月14日夜日本に到着しており、第2陣の物資も3月28日夜到着した。中国政府が援助する燃料油は29日に大連から日本側の指定地に運ばれることになっている。中国の各級政府の関係部局、友好団体、民営企業および駐日大使館、在日華僑・華人と中国資本企業も積極的に援助の手を差し伸べ、次々と被災地に義援金・物資を寄せている。中国紅十字会(赤十字社)は前後3回にわたり、計2600万元を寄付した。中国の三一重工は、100万ドルのポンプ車を無償で提供して日本を支援した。このポンプ車は既に福島原子力発電所に到着し、注水作業を行っている。地震発生後、中国国際救援隊の一行15人が13日から20日まで岩手県大船渡市で捜索・救出活動を行った。外国からの救援隊の中で、最初に到着し最後に撤収した中国国際救援隊は、地元自治体と関係者の高い評価を受けた。
 先ごろ、温家宝総理が日本での第4回中日韓首脳会議に出席するとともに、自ら決断して、宮城、福島の被災地を視察し、慰問した。被災地現場で、温総理は犠牲者に深い哀悼の意を表した。避難施設で、温総理は被災地の人々を親しく見舞い、「笑顔で暮らす」よう励ました。温総理は訪問で、日本国民に郷土復興の自信と力を与え、また中国国民の友好の気持ちを伝えた。
 ここで、地震が日本各地の観光業に深刻な打撃を与えたことに特に触れておきたい。観光業の復活は、日本の震災復興で重要な役割をもっている。温総理が菅直人首相に会ったときの共通認識〈合意〉を実行に移し、日本国民への関心と観光業への支援を示すため、中国国家観光局の邵琪偉局長が100人の大型観光代表団を率いて訪日した。これはますます多くの中国公民が日本へ観光に来る助けになると信じており、日本側がこのために一層の便宜をはかるよう希望する 。
 3年前の中国四川?川の5・12巨大地震と今年の日本の3・11大地震は、それぞれ両国に多くの死傷者と大きな被害をもたらした。自然災害が隣国に巨大な災難を与えるなか、中日両国国民はそれをわが身になって考え、さまざまな形で相手国に強力で真摯な援助を行った。「まさかの友こそ真の友」というように、両国国民間の素朴な人道主義の精神と幅広く奥深い友好の基礎は、「果てし無き大いなる愛」の賛歌を次々に産み出した。これらの事実には、いわゆる世論調査で得られたいかなるデータよりも説得力がある。
 災難は不幸なもので、すでに生じた結果は変えようがない。しかし双方が災害救援で示した助け合い、共に救う心情は大事にすべきものだ。双方はこれを契機に、両国が永遠に引っ越せない隣人という意識をたえず強め、両国国民間の友好的感情を一段と深めるべきだ。中日両国は一衣帯水で、戦略的互恵関係を結んだ友好的パートナーである。中国政府と国民は日本国民の災害をわがことのように考え、できるかぎりの援助をした。われわれは被災地が一日も早く困難に打ち勝ち、美しい郷土を再建できるよう心から願っている。
 来年われわれは中日国交正常化40周年を迎える。双方は共に努力して、これを両国関係が飛躍的に発展する重要な年、重要な契機にすべきだ。

(原文:日本語)

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